題名

さごろも(さごろも)

詞章

『徳川文芸類聚』第10 俗曲下 『荻江節正本』

「はなのまをちとせのさととかくれすむ忍ぶにたへぬみだれざき菊の白つゆをきふしのあさげの風のそよふけばをばなうなづぐやえむぐらしげれるやどをたましきのくさ枕にくさむしろおきつまろびつささめごとしらんのともとむつまじくちぎるあかつきほしあひの空もわかれのふくる夜ごとのかねのこゑまたはいろよきまがきのきくにてふもこてふもたはぶれあそぶわれもよねんの人つれおりつあがりつひとりおのがは風のたをやか/\花をみやげにいゑざくらそもはやくれてひざくらのかげ夜ふけて月もをそざくらかよふほそみちこへすごきいぬ桜ぞつとした風におとせしつん/\つまどきり/\ふたりが恋の山ざくらやみにあをとはくらがり様すいさまはてそふじやへさいな/\むめのはなのかいくよかとめたゑんと月日をたのしみにしやうがへわしが中だちくらがりさますいさまはてどうじやへさいな/\きみをおもへばありあけの月あけていはれぬこひなんとしやうかへこゝろづくしの身ぞつらやくさばにすだくむしのこゑまつむしすゞむしわれかうろぎのきみとふたりがもらさぬ中はつゞりさせてふはたをりむしのそりやくつわむしそりやこそひをむしつねになかぬはたん/\たん/\たるらむしわがふるさとへともなはんなをもじざいのすがたとなつてこゝにあらはれかしこにかくれてんにあらわればげつきうでんまでおつかけおつつめ世にまたいらばこんりんならくのそこまでもおもひつめては中々にうらみつないつらんぎくの花のすがたもはづかしや。

分類番号

00-2310000-s1g5r5m5-0001
データ入力日:2016/09/14

長唄 さごろも 歌詞