題名

七福神(しちふくじん)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年)

〔本調子〕『夫れ伊弉諾伊弉冊夫婦寄り合ひ、漫々たる和田津海に、天の逆鉾下ろさせ玉ひ、引上げ給ふ其の滴、凝り固つて一つの島と、月読日読蛭子素盞烏儲け給ふ、蛭子と申すは恵比寿の事よ、骨なし皮なしやくたいなし、三歳足たち給はねば、手繰くりくる来る船に、乗せ奉れば青舞原に流し給へば、海をゆづりに受取給ふ、西の宮の恵比寿三郎、いともかしき釣針下ろし、万の魚をつりつつた、姿はいよさてしほらしや
〔二上り〕『ひけやひけ/\、ひくもの品々、様はきはずみ琵琶や琴、胡弓三味線東雲横雲、そこひけ尾車子供達は御座れ、宝引しよ/\と、帆綱ひつかけ宝船引いて来た、いざや若い衆網ひくまいか、沖の鴎がぱつとぱつと、たつたは三人張の強弓、よつ引絞りひようふつと射落せばサ、浮きつ沈みつ浪にゆられて、沖の方へひくとの水無月なかば、祇園どのの祭で山鉾飾つて、渡り拍子でひいて来た、拍子揃へて打つや太鼓の音のよさ、鳴るか鳴ぬか山田の鳴子/\、引けばからころからりころり、からりころりからころ/\/\や、轡食揃へて神の神馬を引連れ/\、勇み勇むや千代の御神楽、神は利生をつげの櫛/\、引き注連縄の長き縁を

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#物尽くし(引く物)

分類番号

00-2310000-s2t2h3k3-0001

音源(宣伝枠)


データ入力日:2016/05/11

長唄 七福神 歌詞