題名

供奴(ともやっこ)

変化物としての題

拙筆力七以呂波(にじりがきななついろは)

別題

芝翫奴(しかんやっこ)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年)

『してこいな〔合〕
『やつちやしてこい今夜のお供、ちつと遅れて出掛たが足の早いに我が折れ、田圃は近道見はぐるまいぞよ合点だ〔合〕
『振つて消しやるなだい提灯に、御定紋つきでつかりと、ふくれた紺のだいなしは、伊達に着なした奴等さ、武家のかたぎや奉公根性、やれさていつかな出しやしよない、胼や皹踵や脛に、不二の雪ほどあるとても、何時限らぬ〔合〕
『お使は、かゝさぬ正直正道者よ、脇よれ頼むぞ脇よれと、急ぎ廓へ一目散、息をきつてぞ駆けつける
『おんらが旦那は廓一番隠れない/\丹前好み、華奢に召したる腰巻羽織きりゝとしやんとしやんときりゝと高股立の袴つき、跡に下郎がお草履取つて、夫れさ是れさ〔合〕
『小気味よう/\六法振が
『なには師匠の其の風俗に似たか
『似たぞ似ましたり扨々な
『広濶華麗な出立
『おはもじながら去る方へほの字とれの字の謎かけて、ほどかせたさの三重の帯、解けて寐た夜は免さんせ、アヽ儘よ浮名がどうなろと、人の噂も七十五日、てんとたまらぬ〔合〕
『子褄とりやつた其の姿、見初め/\て目が覚めた、さめた夕べけん酒に〔合〕
『つい/\/\さゝれた盃はうちゑいはまでんす〔合〕
『くはいと云てはらつたはつた、けんびきちり/\ちりけいのめやいとがくつきりと〔合〕
『捻ぢ切おいどが真白で、手つ首手の平しつかと握つたいしづき、こりや/\/\成駒やつとこよんやさ
『浮れ拍子にのりが来て、ひよつくり旦那に捨られた、うろたへ眼で提灯を、つけたり消したり灯したり、揚屋が門を行きすぎる

タグ

#変化物 #奴

分類番号

00-2310000-t5m5y1t3-0001

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データ入力日:2016/05/16

長唄 供奴 歌詞