題名

吉原雀(よしわらすずめ)

本名題

筐花手向橘(かたみのはなたむけのそでのか,かたみのはなむかしのそでのか)

詞章

国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」

(目次・本文の題名『筐花手向の橘(吉原雀)』

「俳優の昔を今に教草〔合〕吉原雀のふる事をこゝにうつして三つ扇たれも三枡とやつしごと
「およそ生るを放つ事入王四十四代の帝元正天皇の御宇かとよ
「養老四年の中の秋宇佐八幡のたくせんにて諸国にはじまる放生会
「浮れの鳥にあらねども今も恋しきひとり住さよの枕にかた思ひかはひ心とくみもせでなんじややらにくらしい
〔二上り〕「その手で深みへ浜ち鳥通ひなれたる土手八町くち八町に乗られて沖の鴎の二丁だち〔合〕三てうだちすけんぞめきは椋鳥のむれつゝ木つゝき格子先たゝくくいなのくちまめどりにくじやくぞめきで目白おしみせすがゝきのてんてつとんサツサおせ/\へ
「なれしくるわの袖の香に
「見ぬやうで見るやうで客はあふぎの垣根より初心かはゆくまへわたり
「サアきたぞ/\/\よ
「サアきたまたきた
「ナニあのあまはさしがあると
「さはりじやないか
「おきやあがれさしもすさまじいはへ
「またおさはりか
「ヲイせんしうたのむぜ
「おこしの物がつてんか
「ソレからかさそこおけ
「二階座敷はコウ右か左かずつと
「おくざしきでござります
「しんぞそさまは寝てもさめても忘られぬ
「どふぞ二人がこつそりと
「深山のおくのぐつとの奥のわびすまい
「コウ/\町人さん見たやうだよ
「おきやがれ
「にくいぞへ
「そふした黄菊の白菊とおなじつとめのそのなかに
「ぎりと呼ばるゝ〔合〕はかなさは
〔カン〕「ねんがあくのをまちかねて〔合〕やつぱりしたばとよばれたく男ゆへなら〔合〕たのしみに苦界する身を立るとて義理一遍の仇付はけつく心のもめるたね
「つとめする身もしろふとも女子に二つはないはいな
「よしてくれ/\よしてくれよ
「吉原雀のひなからかはれて
「やまがらこがらの口ばしなんぞで手れんの初ねを〔合〕聞てもくんねへ〔合〕うそどりやないとのひぶみの駒鳥〔合〕そこらの目白が〔合〕見付けてせきれい合
「やくそくひばりはひるでもよしきりちよつとかふしへかほどり出せとは〔合〕さりとはひはどり〔合〕
「鶯の〔合〕こんたんひみつは手管のくだかけ
「きめうてうるい〔合〕かごのとり
「わけもなにやらおかしらし
「ふみのたよりにナアこよひごんすとそのうはさいつの紋日もぬしさんのやぼな事じやが比翼紋放れぬ中ではないかいなおもしろや
「実に花ならば桜時月なら最中竹むらにその青楼の名にしおふしんよし原といふすゞめ今にうはさや残るらん。

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#物尽くし(鳥) #物尽くし(草花) #雀 #廓 #チョボクレ

分類番号

00-1331211-y5s2w1r1-0001
データ入力日:2016/06/03

清元 吉原雀 歌詞