題名

夕月船頭(ゆうづきせんどう)

変化物としての題

四季写土佐絵拙(しきうつしとさえのふつつか)

別題

夕月,船頭(ゆうづき,せんどう)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第4編 常磐津集(明治42年)

(資料の題名『四季写土佐図拙』「雷」と一緒に掲載)

(西沢一鳳述)

『夕月に涼風を、まつか花火や三股の、岸に繋ぎし通ひ船、星も欺く賑ひは、確か違はぬ彼奴が声
『ヲイ取楫
『篠を束ねて突やうな雨に、濡て通ふが憎かろか
『アタル/\/\/\あたりやす
『爰も名高き淀川の、流れを渡る気散じは、気も巾広な緋縮緬
『締て結んだ鉢巻も其処が根生の水の恩
『三筋の糸をかりぶしに
『淀の川瀬のナア景色をこゝに、曳て上るヤレ三拾石船に、清き流れを汲む水車、廻る間毎は皆水馴棹、さいた盃盞押へてすけりや、酔て伏見へ管巻縄よ、斯した所は千両松ヨイ/\/\/\宵の雨
『逢たさに一人夜深に来たものを
『ちよつと切戸を開てんかいな/\お隣さん
『モシお在宅かお宿かお留守さんか居ないのに、トン/\/\と叩いても、エヽ/\自烈度ではないかいな
〔二上り〕『させば出て行くさゝねば行かぬ、さして下んせヲヽイ船頭さん、ヲヽイ/\/\/\あの声は嬉しからうぢやないかいな面白や
『屋台囃子にそやされて、浮れ/\て走り行く

※『声曲文芸叢書』では「雷」とまとめて「四季写土佐図拙」として掲載。

タグ

#変化物

分類番号

00-1331200-y3a3d3k2-0001

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小道具(宣伝枠)


データ入力日:2016/05/17

常磐津 夕月船頭 歌詞