題名

夕立(ゆうだち)

本名題

貸浴衣汗雷(かしゆかたあせになるかみ)

別題

おくま(おくま)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第3編 清元集(明治42年)

(資料の題名『貸浴衣汗雷』)

(河竹新七述)

『夕立の雨も一降馬の背を、分て涼しき川岸に〔合〕柳の枝の寄添て、いつしか色に雷神の、音さへ遠き筑波東風〔合〕
『残る暑さを川水へ〔合〕流す上手の帰り船〔合〕
『草の葉に宿りし月も小夜風に〔合〕憎やこぼれてはら/\と、露か雫か雫か露か、濡て色増す野辺の色〔合〕
『意気なお方につり合ぬ、野暮なやの字の屋敷者、十の年からお小姓を、勤め通してお側役
『廿越せど色恋は、掟厳しく白玉の、露にも濡し事はなく
『あとは答もなが髱の、油薫りて艶かし〔合〕
『好いたお方に手を取れ、飛立程の嬉さは〔合〕〔虫厨〕より胸に浪打て〔合〕紅麻映る顔の色〔合〕
『また一頻り降雨に、中を結ぶの雷や〔合〕恐さに抱きあふ川の、深き契ぞかはしける

国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」

(目次の題名『貸浴衣汗雷(おくま)』本文の題名『〔やの字結もうちとけて〕貸浴衣汗雷(おくま)』)

国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」

分類番号

00-1331211-y3a3d1t2-0001

音源(宣伝枠)

 
データ入力日:2016/05/17

清元 夕立 歌詞