女助六(おんなすけろく)
女伊達姿花(おんなだてすがたのはな)
(目次の題名『女伊達姿花(女助六)』本文の題名『女伊達姿花』)
〔前弾〕「やえがすみ。〔レンボナヲシ〕たつや〔ギン〕やよひの。さくらがり〔合〕ゆきかふ人の山ぐちやみうらうら/\川竹の。〔合〕ながれもぬるむうたがたの。〔合〕ほどけぬ文のかず/\も〔テギン〕きのふにかはるあすか川なみのうね/\だてくらべ。そのかよひぢのおひ風や
〔菊の丞出/相方〕〔半太大ガカリ〕「ひとめのせきのゆるしなく。かさのしづくにそばぬて〔地〕あめのみのわや〔ナヲス〕はなかはど。あゆむすがたもはすはにておとこなりけりをんなだて。〔半太夫〕〔地〕このはちまきのむすびめも。かたきちぎりの〔ナヲス〕ゆかりの〔歌〕いろやむらさきにほふつぼすみれ。〔三ツビヤウシ〕つゝみ八町くさそよぐ草に。おとせぬぬりばなを。〔ヲドり〕〔歌〕ひとつゐんらうひとつまへ。〔合〕ふたへまわりのくものをびふじとつくばのやまあひの〔半太夫スエ〕そでなりゆかし。きみゆかし。
〔菊之丞せりふ〕「きみなら/\
〔ナゲブシ〕「しんぞ〔半太夫トメ〕いのちを助六にコレあげまきのまへわたり〔歌トメ〕ふぜいなりける次第なり。
#助六物
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データ入力日:2016/09/14