女太夫(おんなだゆう)
七小町容彩四季(ななこまちすがたのさいしき)
雨乞小町(あまごいこまち)
(目次・本文の題名『雨乞小町(女太夫)』
(作者 福森喜宇助)
「ことはりや〔合〕いやしき身にも糸竹の〔合〕道嬉しくもその名さへ
「女太夫と夕立のはれまいとふて取出す〔合〕身は三味線の〔合〕かはゆらし
「月待日待たいまちや其町々をかどづけも〔合〕あじな世渡りよつ竹に
「東かづさの市みの郡村のこなをばかねおき村よ
「疋田源平衛が総領息子相撲取にて白藤源太其しらふぢにあらねども一人すまふを色にもちやほんに口舌の土俵ぎはつき出さりやうときがじれてもゝてどころか新手を出して取組んだ日は何のその
「酒と肴で六百出しや気まゝよ我まゝのかは世の中を思へば三日忘れぬ身はきさんじじやないかいな色のてうしも合のてに
〔二上り〕「わしにさあひたくば上州前橋しき島がはらの小じやりまじりのあら砂を持て来て紙へつゝんで袂へいれてわしがおねまの三尺小窓の小障子のあいだから姿かくしてばら/\とまきやれやんれおもしろや
〔ナヲル〕「かゝちぎりもありもせめさりとては又雨はれて雲間々々に入にけり。
#変化物
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