題名

待人(まちびと)

本名題

色山解深川(いろのふじとけてふかがわ)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第3編 清元集(明治42年)

(資料の題名『色山解深川』)

『待ち人は〔合〕床しき色の杜若花〔合〕見るに心も牡丹草、ぬれて思は雪の夜も〔合〕君故ならば〔合〕梅に鳴く鳥
『折を永木にもやひ船、色で丸めし庭の雪
『たはれ男の子のいたづらも〔合〕寒さ厭はぬ道も狭や、妹背に並ぶ二軒茶屋
『そも/\富が岡と申せしは〔合〕東に当りて矢頃よき、恋には粹を通し矢と〔合〕南は海の底深く〔合〕思は千尋痴話口舌〔合〕北には峨々たる不二聳え〔合〕西は川口お客を乗せて、送り迎ひの船の内〔合〕撞て呉りやるな〔合〕八幡鐘よ、可愛男と〔合〕いちやつきは〔合〕うまい仲町ぢや〔合〕ないかいな、流石踊の門弟子とて、道草ながら振もよく〔合〕連は船宿大和屋の、内儀御存知評判の、今度東都へ帰り咲、浮に浮れて来りけり
『ハイお目出たう御座りまするも浄瑠璃で、挨拶するぞ道理なり
『夏来れば〔合〕素顔や見せん冨士筑波、歌よむ人の筆ずさみ〔合〕恋知る身とや二道を
『心の合ふた〔合〕友千鳥、何れ兄とも弟とも、色添ふ梅の雪わけて、笑を含みし花ぞ美し
『今日お目見得の口上も、お馴染だけにお定り、言ぬは言に増花の、一座の色も岩井月、其の顔見世ぞ賑はしき/\

国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」

(目次・本文の題名『色山解深川(待人)』)

国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」

分類番号

00-1331211-m1t2b2t5-0001
データ入力日:2016/05/17

清元 待人 歌詞