題名

忍車(しのびぐるま)

別題

百夜車(ももよぐるま)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年)

(資料の題名『しのび車』目次題名『忍び車』)

『夫れ西山高ふして、夕日も早く落葉時、梢の風に雲たちて、はこぶ時雨の宵闇に、神の御灯ぞ尊とけれ
『稲魂の御社へ、通ひ車のわれからと、胸に思ひぞ深草の、昔を忍ぶ隠れ里
『老女の化粧もの凄き、雲間をもるゝ月影を、見越が嶽や山里を、君に引れてそこはかとなく、車の許へ辿りつき
『榻のはしかぎ幾夜さか、忍び車の恋衣きつゝ情もいつしかに、網代車のつれなさは、力車のちからにも、引に引かれぬ手車や、七の車に積兼し、思ひをはして給れと、恨にしめる村時雨
『濡による身の傘に
『峰吹下ろす凩の、音も烈しくばら/\/\、散は木の葉かあらしこが
『打てかゝるを身をかはし、くるりくる/\くる/\/\彼方此方へ飛廻る、風の手に舞ふ紅葉葉も、果は流るゝ谷川に、河鹿の声もかれ/゛\て、行衛何処と立つや白浪

タグ

#物尽くし(車)

分類番号

00-2310000-s2n5b2g3-0001
データ入力日:2016/05/16

長唄 忍車 歌詞