題名

恋の空蝉(こいのうつせみ)

詞章

『徳川文芸類聚』第10 俗曲下 『歌撰集』

(本文の題名『恋のうつせみ』)

「うらめしと思ふも君がいとしさのあまりてわれは身をこがす
〔フシ〕「さわべのほたる草がくれ有とは見へてまぼろしのみだれ心ぞあさましき〔合〕〔ヲトシ〕すぎにしことを思ひだしいふても/\ほか心〔合〕あだな恋ぢがゑて物でくどきおとすが御じまんか〔ハル〕あのしやうわるな男めと〔合〕むなぐら取て引立る〔合〕其ふせいお
そろしや
「おかしやんせ何ぞいの〔合〕〔上ノギン〕よふも大事のすけなりさんを〔合〕おまへのとのごにやわしやどこまでもあゝならぬぞヘ
〔一中ぶし〕「みらいをかけて神かけていふておいたはおわすれか〔合〕〔上〕わしやわすれはせぬ物をさりとては〔合〕〔上〕おまへのはだのこのややはいとしとのごとふたりの中にめまつひめ松いくちよかけてうらやましわれはうらめしこひしき人に〔合〕おもざしの〔合〕にやうた/\花あやめ〔合〕いたいけざかり手をひきつれてねん/\ころ/\〔合〕のゝさまいくつならなん/\情の下にすむ〔合〕それさ〔合〕これさしんじつうやつらや/\
〔ヲトシセメ〕「なをもさか立つ其有さまふた道かくるあだし男を〔合〕つれゆかんこづまかいとりしやんなしやんな/\うしろかげ
「見るにするどきみだれがみ〔合〕かたい車のかた思ひたゝあぢきなき世の中やかたるもなみだなりけらし。

分類番号

00-2310000-k5a2n5a3-0001
データ入力日:2016/09/13

長唄 恋の空蝉 歌詞