月しろ(つきしろ)
(本文の題名『つきしろ』)
「宵やみに雲がしらする月しろにとのものまどへさしむけばまだおもかげにむねくゆるきせるにとがもとをねさすよそのしづかにはださむきふけゆくかねの空だきに袖で隠ししてなく顔をつたふ涙にしら鷺ぬれてさりし夕べの筆とりてうぢ神かけしかね言もすへをまつちの道ちかくをしのつがひの世にせかれわれてものちにあいたさ見たさうらむことなげくとてかわゆく鳥のかこち/\てまくらによればうつゝかゆめかまぼろしかさしうつむけばくろかみのひざへもつれぞうらめしき。
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データ入力日:2016/09/13