題名

木賊刈(とくさがり)

変化物としての題

姿花秋七種(すがたのはなあきのななくさ)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年)

(資料の題名読み「とくさかり」)

『面白や梢はいづれ一葉ちる、嵐や音を残すらん
〔三下り〕『木賊刈る〔合〕
『其の原山の木の間より〔合〕
『磨かれ出る秋の月、露分け衣袖ぬれて、男鹿鳴く野の行末と、夫は信濃路我は又、老を養ふ楽しみに、心を磨く種にもと
『いざや木賊を刈らうよ〔合〕
『今宵の月を友として、昔話の独り笑み
『昔ぢいと婆とがあつたとさ、爺は山へ柴刈に、婆は川へ洗濯に、互に跡を見送りて、山と河へぞ出らるゝ、婆は尾上を見やりつゝ、北山おろしの烈しくて、嘸寒かろういとしやと我身より尚爺殿の、身の上思ふ諸白髪、うち連れて急ぎ行く、おらが元気はナア若い者にも〔合〕
『いつかな/\〔合〕
『めつたにや負ぬ、九十九折なるゑりくりゑんじよの山路なりと〔合〕
『いつかな/\滅多にや負ぬ、九十九折なるゑりくりゑんじよの山道なりと、足はしつかり腰をそらして杖いらぬ、浮世語となりにけり

タグ

#変化物

分類番号

00-2310000-t5k3s1g1-0001

音源(宣伝枠)


データ入力日:2016/05/16

長唄 木賊刈 歌詞