浅妻船(長唄) - 純邦楽詞章集

題名

浅妻船(あさづまぶね)

本名題

浪枕月浅妻(なみまくらつきのあさづま)

変化物としての題

月雪花名残文台(つきゆきはななごりのぶんだい)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年)

(資料の題名『浪枕月浅妻』)

(杵屋佐吉述)

〔三下り*1〕『漣や八十の湊に吹く風の、身にしみ初むる比叡颪、千船百船艫を立てゝ、入や岸根の柳陰
『此の寐ぬる〔合〕
『浅妻船の浅からぬ契の昔驪山宮、そも鞨鼓の始りは、韎鞨国より伝へ来て、唐の明皇愛で給ひ
『そりや言はいでも済まうぞへ、すまぬ口説の言掛り、背中合せの床の山、此方向せて引寄せて、つめつて見ても漕船の〔合〕
『仇しあだ波浮気づら、誰に契をかはして色を、かへて日影に朝顔の、花の桂の寐乱れし枕恥かし辛気でならぬへ
『筑摩祭の神さんも、何故に男はそれなりに〔合〕
『沖津嶋山よる波の、寄せては返す袖の上、露散る蘆の花心
『月待と其の約束の宵の月、高くなるまで待せて置て、独り袂の移り香を、片破月とたのめても、水の月影流れ行く、末は雲間に三日の月
『恋は曲者忍ぶ夜の〔合〕
『軒の月影かくれても、あまる思の色みせて、秋の虫の音冴へ渡り〔合〕
『閨の月さへ枕にかよふ、鈴もりん/\振りつゞみ、しほらしや
『弓の影かと驚きし鳥は池辺の木に宿し、魚は月下の浪に伏す、其の秋の夜も今は早、鐘も聞えて明方の、入るさの月の影惜しき、月の名残や惜しむらん

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#変化物

分類番号

00-2310000-a1s1d3m1-0001

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データ入力日:2016/05/11

長唄 浅妻船 歌詞


*1 底本「三上り」となっているのを訂正