浦島(うらしま)
拙筆力七以呂波(にじりがきななついろは)
旧浦島(きゅうらしま)
(資料の題名『浦嶋』目次題名『浦島』)
(杵屋三郎助添削)
〔三下り〕『和田の原、浪路遥かと夕凪に、龍の都を出汐の、寄するも八十の浦島が
『跡にひかるゝ恋衣、濡るゝも夢とかぞいろに、のりしの海の船歌や
『沖の洲崎に海士の小舟が、誰が恋風に独焦がれて、よんやさ、ゆさのたゆたのしよんがいな〔合〕
『磯部離れて木曽路山、寐覚心にたどり来る
『袖に梢のうつりが散て、花や恋しき面影のさつと吹き来る春風に、霞が生める初桜、花の色香につい移気な、菜種は蝶の露の床
『忘れかねたる比翼の蝶の、情比べん仇桜
『雪か雲かと峰の花
『せめて薫の〔合〕
『たよりもがなと、思ひ暮して
『恋すてふ
『空定めなき花曇、うつゝ白波幾夜か恋に、馴し情も今では辛やひとり寐のほんに思へばさりとは/\、昔恋しき浪枕うたてさよ実にや七世の波枕を越えて、よもぎが浦の浦島が、尽ぬ契を語る家土産
#変化物 #浦島
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