題名

玉屋(たまや)

変化物としての題

おどけ俄煮珠取(おどけにわかしゃぼんのたまとり)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第3編 清元集(明治42年)

(資料の題名『おどけ俄煮珠取』)

『さあ/\寄つたり見たり〔合〕吹いたり評判の、玉や/\、商ふ品は〔合〕八百八町〔合〕毎日ひにちお手遊び、子供衆寄せて辻々で〔合〕お目に懸値のない代物を、お求めなされと〔合〕たどり来る
『今度仕出しぢやなけれども、お子様がたのお弄み、御存知しられた玉薬、鉄砲玉とは事替り〔合〕当つて怪我のないお土産で〔合〕曲はさま/゛\大玉〔合〕小玉吹分けは、その日/\の風次第、まづ玉尽しで言はうなら
『たま/\来れば人の客、なぞと知らせは口真似の〔合〕こだまもいつか呼子鳥〔合〕たつきも知らぬ〔合〕肝玉も〔合〕しまる時には十露盤玉の〔合〕堅い親爺に輪をかけて、若い内から数珠の玉、オツトとまつた性根玉、しやんと其処等で〔合〕とまらんせ、とまるつひでにわざくれの、蝶々とまれをやつてくりよ
〔三下り〕『蝶々とまれや〔合〕菜の葉にとまれ〔合〕菜の葉いやなら〔合〕葭の先へとまれ〔合〕それとまつた葭がいやなら〔合〕木に〔合〕とまれ
『つい染め易き廓の水
『もし華魁へ〔合〕/\と、言つたばかりで跡先は〔合〕恋の暗闇辻行灯の、蔭で一ト夜は〔合〕立明し
『格子のもとへも幾度か、遊れるのは始めから
『心で承知しながらも、若しやと思ふ〔合〕こけ未練、昼のかせぎも〔合〕上の空〔合〕鼻の先なる頬冠り
『吹けば飛ぶよな玉屋でも、お屋敷さんのお窓下、犬に〔合〕蹴爪づいて〔合〕オヤ馬鹿らしい
『口説きついでにおどけ節〔合〕
『伊豆と相模はいよ国向ひ〔合〕橋を懸きよやれ船橋を〔合〕橋の上なる六十六部が落こちた〔合〕笈は流るゝ錫杖は沈む〔合〕なかの仏がかめ泳ぎ〔合〕坊さん忍ぶは闇がよい〔合〕月夜には頭がふらりしやらりと〔合〕のばサ頭がぶらりしやらりと、こちやかまやせぬ、衣の袖の綻びも〔合〕かまやせぬ
『折も賑ふ祭礼の、花車の木遣も風につれ
『エンヤレヨ〔合〕いともかしこき御代に住む、江戸の恵ぞ有難き/\

国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」

(目次の題名『おどけ俄真珠取(玉屋)』本文の題名『おどけ俄煮珠取(玉屋)』)

国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」

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#変化物 #物尽くし(玉)

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データ入力日:2016/05/17

清元 玉屋 歌詞