玉櫛笥寝よとの鐘(たまくしげねよとのかね)
〔二上り〕「かみとり〔二ノギン〕あげてときぐしの〔合〕〔中ギン〕ちぢに涙のすきぐしもゆふにいはれぬ〔ハル〕ねなしぐさ。〔合〕〔ハル〕とけぬ思ひを〔三ノギン〕あとやさき〔二ノギン〕かゞみはちゝのかほとかほかわい〔合〕かわいと夕ぐれの。〔中ギンモツ〕かねはおしみて〔ヒロヒ〕四つ五つむべやまかぜをあらしとも。〔合〕ちらばちれかし花ならば〔ギン〕ゆきのこずゑはうらむまじ。〔三ノギン〕たえぬなみだのやるかたもなみに。ゆらるゝあはぢしま〔ギン〕かよふこの身のうきわかれ。むねにせまるをいひのこす。〔トメハル〕つきぬこゝろを。かへす/゛\も。
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データ入力日:2016/09/14