題名

玉藻前(たまものまえ)

本名題

狐振分後段景事(きつねきつねごだんのけいごと)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年)

『それ秋津国の東に、那須野といへる郊野あり、実に三国に跨るゝ其の名を石にとゞめしも、これぞ武勇のいさほしや
『四季折々の花の香に、うつろふ色は藤つぼの、ふぢの紫梅壷の、梅の香も身ひとつに、かつぐ玉藻のまへ渡り
『その花よりも月よりも、恋しき人の閨の内、閨の扇のつれなさに、恨よるべの立姿
『ものゝふの弓矢も神の守護の国、今ぞあらはす我が姿
『班足太子の塚のかみ異国の妲妃
『日の本へ渡り来りし白面の
『金毛九尾の毛も逆立ち、怒の眼は紅や、黄菊白菊乱れ咲、われも乱れて此処彼処、狂ふ姿ぞ恐ろしき
『早時来りさらばぞと、夕暮深き村雲の、嵐吹き沿ふ飛行の有様あやし恐ろし次第なり

タグ

#狐

分類番号

00-2310000-t1m1m5n5-0001
データ入力日:2016/05/16

長唄 玉藻前 歌詞