秋色種(あきのいろくさ)
(杵屋六左衛門作)
〔本調子〕『秋草の東の野辺の忍ぶ草〔合〕
『忍ぶむかしや古ぶりに〔合〕
『住つく里は夏苧ひく、麻布の山の谷の戸に、朝夕むかふ月雪の〔合〕
『春告鳥の〔合〕
『あとわけて
『艶めく萩が花摺りの、衣かりがね〔合〕
『声をほに、あげて〔合〕
『おろして玉簾〔合〕
『端居の軒の庭籬〔合〕
『うけら紫葛尾花〔合〕
『共寐夜半の荻の葉の〔合〕
『風は吹くとも露をだに、据じとちぎる女郎花〔合〕
『その暁の手枕に、まつ虫の音ぞ〔合〕
『たのしき
『変態繽粉たり、神なり又神なり、新声婉転す
〔二上り〕『夢は巫山の雲の曲〔合〕
『雪の曙雨の夜に、うつすや袖の蘭奢侍〔合〕
『とめつうつしつ〔合〕
『睦言も、いつかしゞまの兼ねてより、言葉の真砂敷島の、道のゆくての友車、くるとあくとに通ふらん〔合〕
『峰の松風岩越す浪に〔合〕
『清掻く琴のつま調べ〔合方〕
〔三下り〕『うつし心に花の春〔合〕
『月の秋風〔合〕
『時鳥〔合〕
『雪に〔合〕
『消えせぬ〔合〕
『楽しみは、尽きせじ尽きじ千代八千代〔合〕
『常艦堅盤の松の色〔合〕
『いく十返りの花にうたはむ
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