羽根の禿(はねのかむろ)
春昔由縁英(はるはむかしゆかりのはなぶさ)
禿(かむろ)
(資料の題名『かむろ』)
『恋の種蒔き初めしより色といふ、言葉はいづれ此の里に〔合〕
『誠こもりし一と廓、丸い世界や粹の世に、嘘とは野暮の誤と、笑う禿のしほらしや
『禿々とたくさんそふに、言ふてくだんすなこちや華魁に恋の諸訳や手管のわけも、教へさんした筆の綾、よう知るとは思はんせ、ヲヽ恥かしや恥かし、しどけ態振可愛らし、
『文がやりたやあの君さまへ、とりやちがへて余の人に、遣るな花のかのさまの、サテ花のかのさまの手に渡せ
『朝のや六つから/\上ぎぬ下ぎぬひつ重ね〔合〕
『禿は袖の振り始め、つく/\/\には羽根をつく、一イ二ウ三イ四ウ五重に七重に、ことは十三十四十五手はまおく二十一イ二ウ三イ四ウ〔合〕
『見よなら/\松をかざして梅の折枝、それさこれさそれすいた三味の手
『梅は匂よ桜は花よ/\、いつも眺は不二の白雪
#変化物 #廓
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