題名

老松(おいまつ)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第3編 清元集(明治42年)

『そも/\松の目出度き事、万木に勝れ、十八公の粧装、千年の緑をなして、古今の色を見す、秦の始皇の御狩の時、天俄かに掻曇り、大雨頻りに降りしかば、帝雨をしのがんと、小松の蔭へ寄り給ふ、此松忽ち大木となり、枝を垂れ葉を重ねて、木の間透間を塞ぎて、其の雨を漏さゞりしかば、帝太夫といふ爵を贈り下し給ひてより、松を太夫と申すとかや、斯様に目出度き松が枝に、巣をくふ田鶴の齢をば、君に捧げて御子孫は、亀の万劫ふる川の、流絶えせぬ金銀珠玉、どう/\/\/\と、御蔵のうちへ、おさまる家こそ目出度けれ。

分類番号

00-1331211-a5a2m1t3-0001
データ入力日:2016/05/17

清元 老松 歌詞