題名

調布玉川(たつくりのたまがわ)

本名題

六玉川勇商人(むたまがわいさみあきんど)

別題

さし売(さしうり)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第3編 清元集(明治42年)

『調布や〔合〕晒す晒布の手拭を、向ふ鉢巻看板は〔合〕腕に倶利迦羅不動尊、而ものうまくのたまくの、ばさら兄哥と〔合〕夕暮に〔合〕
『派手な法被の羽繕ひ、縞の股引履てくりや〔合〕藪蚊ならねど〔合〕さし売と〔合〕見けなされども鯱鉾を〔合〕睨んで生れ玉川を、ぎやつと産湯の吾妻子〔合〕
『ウント言ひねへ達入も
『髱の事なら野暮なしに、さしとは女郎に禁句とは、百も承知の売言葉〔合〕
『のうそれ〔合〕
『よしか吉原の〔合〕
『小格子なんぞへ打つかり〔合〕新手と思ひ行く気なら、蹴転もとない声ながら〔合〕
『清盛さんは火の病、私や鉄火が身の病
『奴めに熱くなつた日は〔合〕ぐつと左を〔合〕さし〔合〕艾〔合〕
『命とかけた文身を、消させて二世とあいあがり〔合〕どんな大事な〔合〕男の名でも、様と書かれぬ可笑しさは、女房気取ぢや〔合〕あるまいか
『色の押手は重けれど〔合〕身は軽業の〔合〕綱ならで〔合〕浮世をわたり奉公とは
『サテ/\/\/\/\/\アレハサテコレハサテ
『これやこの呑や諷へやそれ買へと、合せて三津の〔合〕
『大の字/\
『その定紋ぞ潔き〔合〕
『殿の帰りを窓から見たれば、台傘竪傘〔合〕曳馬お徒士に若党草履取、槍持コノ合羽籠〔合〕アレハサノサコレハサノエイ/\/\/\
『得たり賢き江戸の花、きほひ込でぞ走り行く

国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」

(目次の題名『六玉川勇商人(さし売)(調布の玉川)』本文の題名『六玉川勇商人(さしうり)(一名調布玉川)』)

国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」

分類番号

00-1331211-t1t3k3r2-0001
データ入力日:2016/05/17

清元 調布玉川 歌詞