題名

雛鶴三番叟(ひなづるさんばそう)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年)

(資料の題名読み「ひなつるさんばそう」)

『とう/\たらり/\らたらりあかりらゝりとふ
〔三下り〕『所千代まで翁草、菊の四季咲四季三番、可愛らしさの姫小松、木蔭に遊ぶ鶴亀も、座元の名にし生ひ茂る、竹は櫓の幕の紋、御贔負頼み揚げ幕やとんと居なりに此の舞台、われ等も千秋さむらはふ、凡千年の縁は二つ枕に結んだり、又万代をかけし契は、水も漏さぬ中川に、橋を渡すは何と言ふたらよかろやら、つい言て言やうに、鳴るは瀧の水絶えず逢ふ瀬を松の葉の、色は変らじ唯いつまでも、しやほんになしよの翁のあだつきは、添ふも千歳媒人して、心のたけをひろばかり、明して結ぶ妹背山、扨もよい/\よい仲同士は、天下泰平国土安穏、今日の御祈祷なり
『おうさゑ/\喜びありや有明の、月の出潮に青木が原の浪の声々、うつや鼓の松吹く風も、さつ/\としてすむなり/\、音も住吉の幾代経ぬらん、夜遊の舞楽に拍子を揃へて、足拍子揃へて、時も夜明の烏飛び、袖をかへして面白や、在原や高天が原に住吉の、四社の御前で扇を拾ふた、主にあふぎの辻占は、そりやほんかいな、逢ふと嬉ししんぞこちや嬉し、四社の御田の苗代水に、結ぶ縁の種おろし、そりやほんかいな、結ぶも嬉ししんぞこちや嬉し、サア住吉様の岸の姫松目出度さよ、実にさまざまの舞の曲、指す腕には悪魔を払い、蔵むる手には寿福を抱き、千秋楽には民を撫で、万歳楽こそ目出度けれ

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#三番叟物 #松羽目物

分類番号

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データ入力日:2016/05/11

長唄 雛鶴三番叟 歌詞