題名

雨の五郎(あめのごろう)

変化物としての題

八重九重花姿絵(やえここのえはなのすがたえ)

別題

五郎,時致(ごろう,ときむね)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年)

(資料の題名『時宗』)

『去る程に曽我の五郎時宗は、不倶戴天の父の仇、討んずものとたゆみなき、弥猛心も春雨に、濡れて廓の化粧坂、名うてと聞し少将の〔合〕
『雨の降る夜も雪の日も、通ひ/\て大磯や
『廓の諸訳のほだされ易く、誰にひと筆雁の伝手
『野暮な口舌を返す書
『粹な手管につい乗られて
『浮気な酒に宵の月、晴てよかろか晴ぬがよいか、兎角霞の春の癖
『いでオヽ夫れよ我も又、いつか晴さん父の仇、十八年の天津風、いま吹かへす念力に、逃さじやらじと勇猛血気、その有様は牡丹花に、翼ひらめく小蝶の如く、勇ましくも又健気なり
〔二上り〕『藪の鶯気侭に鳴いて、羨しさの庭の梅、あれそよ/\と春風が、浮名たゝせに吹送る、堤の菫鷺草は、露の情に濡れた同士、色と恋との実比べ、実浮いた仲の町よしやよし
『考勇無双の勲は、あら人神と末の代も、恐れあがめて今年また、花のお江戸の浅草に、開帳あるぞ賑はしき

タグ

#変化物 #曽我物

分類番号

00-2310000-a1m4n5g5-0001

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データ入力日:2016/05/16

長唄 雨の五郎 歌詞