題名

高砂丹前(たかさごたんぜん)

本名題

女夫松高砂丹前(みょうとまつたかさごたんぜん,めおとまつたかさごたんぜん)

詞章

声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年)

(資料の題名『女夫松高砂丹前』目次題名『高砂丹前』)

『今を始の旅衣/\、日も行末ぞ久しき
〔二上り〕『高砂や木の下陰に尉と姨、松諸共に我見ても、久しくなりぬ住吉の、此の浦舟に打乗りて、月諸共に出潮や、是は目出度き世の例
『老木の姿引かへて、妹背わりなき女夫松、葉色は同じ深緑、見れども思の尽きせぬは、真なりけり恋衣、実に恋は曲者、仮令万里は隔つとも、慕ふ心はそりやいはんすな、朝な夕なに空吹く風も、落葉衣の袖引まとふ、思ふ殿御はつれなの身にし、塒に残る仇枕
『さても見事になア、振つて振り込む花槍は、雪かあらぬかちら/\ちらと白鳥毛、ふれさどつこいふれさどつこい、袖はひら/\台傘竪傘恋風に靡かんせ、ずんと伸ばしてしやんと受たる柳腰、しなやりふりやり流目は、可愛らしさの宿入り
〔三下り〕『松の名所はさま/゛\に、あれ三保の松羽衣の、松にかけたる尾上の鐘よ、あひに相生夫婦松、中に緑のいとしらしさの姫小松、二かい三かい五葉の松、いく代重ねん千代見草、しほしほらしや、西の海青木ヶ原の波間より、現れ出し神松に、降りつむ雪のあさかんかた、玉藻かるなる岸影の
〔ウタイ〕『松根に依てこしをすれば
『千年の緑手に満てり、指す腕には悪魔を払い、納むる手には寿福を抱き、いり来る/\花の顔見世、貴賎の袂袖を連ね、さつ/\の声を楽しむいさぎよや

タグ

#丹前物 #物尽くし(松)

分類番号

00-2310000-t1k1s1g5-0001

音源(宣伝枠)


データ入力日:2016/05/11

長唄 高砂丹前 歌詞