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鳥刺し（清元）

題名 †

鳥刺し（とりさし）

本名題 †

祇園町一力の段（ぎおんまちいちりきのだん）

詞章 †

国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」 †

（目次・本文の題名『祇園町一力の段（鳥さし）』）

（作者　三枡屋二三治）

〔二上り〕「さすぞへさすは盃初会の客よ手には取れども初心顔
〔三十郎出〕「こちがさすのは小鳥さしのかぬ中ゆゑとりもちざほのもちこいてしめたぞしめたヲツトどつこいこゝらが秘密のこんたんか
「さいてくりよさいてくりよ
「これ物にかんまへて
「まつこれ物にかんまへてちよつとさいてぐれうかさいたら子供に羽やろかひわや小がらやしぢうからるりは見事なにしき鳥
「こいつは妙々奇妙てうるい何でもござねぶつはそばで禁物と目あてちがはぬ稲むらをねらひの的とためつすがのついでや手なみを一トさしといつさん走りに向ふを見てきよろ付き眼あちこちと鳥指竿も其侭に手足のばしてとらんとすれば鳥はどこへかずいとく寺思案途方に立止まりシタリところてんではなけれども突出されてもじぷんものこれじやゆかぬと捨鉢にあとはどふなれ弾く三味線の
「気も二上り三下り
「浮いてきた／＼来たさのさけの酔ひ心四条五条の夕すゞみ芸子たいこを引つれて上から下へ幾度もゆたかな客の朝帰りカア／＼／＼
「烏なきさへエヽうまいやつめとなふりおかめからそこらの目白が見つけたらさぞせきれいであらふのに
「日がらひばりの約束はいつもよしきり顔鳥見たさ
「ふみにもくどうこまどりのそのかへす書かへり事なぞとくときで仕かけたらたまつた色ではないかいな
「その時あいつか口癖にどゝいつ文句もふるめいた
「晩に忍べといふたゆゑ紺の手拭で顔かくしいつもあいつのせきばらいハツクサミ。噂されたを評判に幸ひ

分類番号 †

00-1331211-t5r2s1s2-0001
データ入力日：2016/06/03