#author("2016-09-21T15:27:16+09:00","default:Tomoyuki Arase","Tomoyuki Arase")
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*題名 [#sb1b00cc]
傀儡師(かいらいし)
*別題 [#r139e968]
外記節傀儡師(げきぶしかいらいし)
*詞章 [#b37fed11]
**声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年) [#j24c80ec]
(杵屋三郎助補)

『浮世の業や西の海、汐の蛭子の里広く、国々修業の傀儡師、連に離れて雪の下、椿にならふ青柳の、雫もかるき春雨に、かくやをかぶり通るにぞ
『塀搆へなる窓の内、呼かけられて床しくも、立止れば麗しき、女中の声にて傀儡師、一替舞わせと望まれし、詞の下より取敢ず、声悪しければ箱鼓、拍子とり/゛\人形を数多出してそれそれと、唄ひけるこそ可笑けれ
〔二上り〕『小倉の野辺の一本薄は、いつか穂に出て尾花と成らば、露がねたまん恋草の、積り/\て足曳の、山猫の尾のなが/\と、一人かも寐ん淋しさに
『夕べ迎へし花嫁様は、鎌もよく切千草も靡く、心よさそなかみさまじや、おらが女房を誉るぢやないが、物もよく縫機も織り候、綾や錦や金爛緞子折々事のむつ言に、三人持ちし子宝の、総領息子は大様にて、父の前でも懐手、物を言ふても返事せず、二番息子は背高く、三番息子は徒にて、わるさ盛りの六つ七つ、中でいとしき血のあまり、肩に打乗つて都の名所、廻れ/\風車、張子鞨鼓や振太鼓、手に持ち遊べさ
『花が見たくば吉野へござれ、今はよし野の花盛、よいさ/\、花盛花笠きつれしやな/\と
『此はしたは吸筒を、袂に巻てから玉や、つい明らけき天津空、桜曇に今日の日も/\
『呉羽綾羽のとり/゛\に、呉羽綾羽の御貢物、納まる御代こそ目出度けれ箱の内にぞおさめける
*その他の情報 [#ac9da247]
*関連項目 [#r8123a87]
*タグ [#x116faa8]
#外記節
*分類番号 [#u3fe973a]
00-2310000-k1a2r1a2-0001
RIGHT:長唄 傀儡師 歌詞