#author("2016-09-21T15:18:16+09:00","default:Tomoyuki Arase","Tomoyuki Arase") #contents *題名 [#q88477cc] 勢い(いきおい) *本名題 [#o86f20bb] 菊寿の草摺(きくじゅのくさずり) *詞章 [#xd4a5cf1] **声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年) [#h10d8eed] 〔三下り〕『勢い和朝に名も高き、曽我の五郎時宗が、逆沢潟の鎧てふ、裳裾にすがる鶴の丸、素袍の袖をかき撫で/\、とめるは鬼か小林の朝比奈ならぬ優姿、女の撚れる黒髪に、ひかれて止まる心なら、やらじと引ば時宗は、日頃の本望父の仇、妨なすなと突飛し、廓の洒落とは違ふぞよ、放せとめた 『とめてよいのは朝の雪、雨の降るのに往ふとは、そりや野暮ぢやぞへ待たしやんせ〔合〕 『起請誓紙は嘘かいな、嘘にも洒落にも誠にも、他所に色ます花眺め、そしてだましてそれ/\/\其の顔で恐いこと言て腹立てさんす〔合〕 『そちら向ひに居さんしても、顔見にやならぬ末を頼みの通ふ神 『かよはき少将朝比奈が力は素袍の袖添えて、互に劣らぬ有様は、貴賎上下おしなべて、感ぜぬものこそなかりける *その他の情報 [#o52093d3] 天明7年(1787)1月 初世杵屋正次郎作曲 *関連項目 [#i2cdd3a1] *タグ [#h7d448d7] #草摺引物 #曽我物 *分類番号 [#o011af6b] 00-2310000-a2k2a5a2-0001 RIGHT:長唄 勢い 歌詞