#author("2016-10-21T11:27:58+09:00","default:Tomoyuki Arase","Tomoyuki Arase")
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*題名 [#g50b0366]
待人(まちびと)
*本名題 [#z082b67d]
色山解深川(いろのふじとけてふかがわ)
*詞章 [#if07729b]
**声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第3編 清元集(明治42年) [#l413d933]
(資料の題名『色山解深川』) 

『待ち人は〔合〕床しき色の杜若花〔合〕見るに心も牡丹草、ぬれて思は雪の夜も〔合〕君故ならば〔合〕梅に鳴く鳥
『折を永木にもやひ船、色で丸めし庭の雪
『たはれ男の子のいたづらも〔合〕寒さ厭はぬ道も狭や、妹背に並ぶ二軒茶屋
『そも/\富が岡と申せしは〔合〕東に当りて矢頃よき、恋には粹を通し矢と〔合〕南は海の底深く〔合〕思は千尋痴話口舌〔合〕北には峨々たる不二聳え〔合〕西は川口お客を乗せて、送り迎ひの船の内〔合〕撞て呉りやるな〔合〕八幡鐘よ、可愛男と〔合〕いちやつきは〔合〕うまい仲町ぢや〔合〕ないかいな、流石踊の門弟子とて、道草ながら振もよく〔合〕連は船宿大和屋の、内儀御存知評判の、今度東都へ帰り咲、浮に浮れて来りけり
『ハイお目出たう御座りまするも浄瑠璃で、挨拶するぞ道理なり
『夏来れば〔合〕素顔や見せん冨士筑波、歌よむ人の筆ずさみ〔合〕恋知る身とや二道を
『心の合ふた〔合〕友千鳥、何れ兄とも弟とも、色添ふ梅の雪わけて、笑を含みし花ぞ美し
『今日お目見得の口上も、お馴染だけにお定り、言ぬは言に増花の、一座の色も岩井月、其の顔見世ぞ賑はしき/\
**国書刊行会『徳川文芸類聚』 俗曲上 第九 「柏葉集」 [#a6649ea0]
(目次・本文の題名『色山解深川(待人)』) 

「待人は〔合〕ゆかしきいろのかほよ花〔合〕見るに心もふかみぐさぬれて思ひは雪の夜も〔合〕君ゆゑならば梅になく鳥
「おりをゑい木にもやいぷねいろでまるめしにはのゆき
〔鯉三郎/半四郎出〕「たはれおのこがいたづらも〔合〕寒さ厭はぬ道もせや〔合〕妹背にならぶ二軒茶屋〔合〕
「そも/\富が岡と申せしは〔合〕東に当りて矢頃よき〔合〕恋にはすひをとうし矢と南は海の底深く〔合〕思ひは千尋ちわくぜつ〔合〕北には峨々たる富士聳へ〔合〕〔ウタ〕西は川口お客をのせて〔合〕送り迎ひの船の内〔合〕
「ついてくりやるな〔合〕八まんがねよ可愛男といちやつきは〔合〕うまい仲町ぢや〔合〕ないかいな
「さんがおどりの弟子ことて道くさながら振もよく〔合〕〔ハシル〕つれはふなやど大和屋のないぎ御存じ評判の今度のあづまへかへりざきうきにうかれて来りけり
〔イロ〕「ハイ。お目出たふござりまするも浄瑠璃で。挨拶するぞ道理なり
「夏来れば〔合〕素顔や見せん富士筑波うたよむ人の筆ずさみ〔合〕恋しる身とやふたみちを。
〔菊五郎/團十郎出〕「こゝろのあふた〔合〕友千鳥〔合〕いづれ兄とも弟とも〔合〕いろそふ梅のゆきわけてゑみをふくみし花ぞうつくし
「今日お目見得のロ上もおなじみだけにおさだまり〔合〕いはねはいふにますのはなの一座も色のいはひ月その顔見世ぞにぎはしき花の顔見世ぞにぎはしき。
*その他の情報 [#pba16890]
文政5年(1822)11月
*関連項目 [#v1ad068e]
*タグ [#gf90617f]
*分類番号 [#w404ac5e]
00-1331211-m1t2b2t5-0001
RIGHT:清元 待人 歌詞