#author("2016-10-20T16:00:04+09:00","default:Tomoyuki Arase","Tomoyuki Arase")
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*題名 [#zb119290]
所縁の茶杓(ゆかりのちゃしゃく)
*詞章 [#mb703f42]
**『徳川文芸類聚』第10 俗曲下 『荻江節正本』 [#le6c980d]
「やあれ〔ハル〕見事に/\かざり立たる〔ハル〕花だし〔合〕はやしの笛太鼓
「いちやうにいづれおとらぬはなやかに扨もそろたへやんれそれ声かけてはやさんせけいごの衆〔合〕あか坂奴のふり出す/\〔合〕なにがさてなさてな〔合〕やんれそれ声かけてはやさんせけいごのしゆ〔合〕いさぎよや〔合〕〔力ン〕伊達をかざるや色々に
「わけてめに立〔ギンガハリ〕風流出たちしやんとこぎりめに〔合〕茶せん茶杓のしなもよく帛さばきもナアかはゆらし〔三ノギン〕とかく浮世は恋の世の中〔合〕君と我とはこいちやのはなが〔合〕人が水さしやうすくなるゑゝにくてらしさよいたづらわるじやれお手紙じゝじつともひかゑたお茶の〔ギン〕くちきりたぎらすめもとしなさだめ〔ハシル〕まだ初秋のみじかさよ情うすちやはいやで候おちやまいれ〔合〕〔ツゞミウタ〕およばぬ恋さゑかなふぞや〔合〕そも/\〔大カン〕お茶のはじまりは〔合〕天ぢくぎばかそく女にて〔合〕〔ニノギン〕はたちにてみまかりし〔合〕たいのしたよりはへ出る〔合〕
〔鶴二セリフ〕「さればおちやの茶の字ははたちの人の木とかけり春すぎゆけば宇治の里の女郎衆てんでに茶かごを手にもつて
〔歌力ン〕「あかまへだれにあか手ぬぐひ小づまをしやんとやらせてしやんならしやんなら/\/\とやらせて〔合〕はしの下を見てあれば〔二ノギン〕水車がくるりのくるりの〔合〕くるりくるり/\のいせぎにかゝる白なみ
「どつとうつてはさつとひくはや瀬の水こそお茶の湯にはあぢがよいとの茶たつる音はちやつきりやこつきりちやつきりこつきりちやつきりや〔合〕しなもよく
〔初五郎/松助出〕「二八ざかりのあき人もしやれた風にははかどらず〔合〕〔カン〕とる手〔合〕はづかし文月もはや候べくになら団扇〔合〕〔三ノギン〕螢こひとて小手まねくかふて下んせかはしやんせ
〔ヲドリ〕「恋といふもので〔合〕身にしる秋のかぜ吹に妻戸の音信はてもしんき〔合〕はぎのなびきにまねきにだまされて露のこの身の独寐に〔合〕いつそ心にあいそもこそも月は思ひを十寸鏡
「くもらず代々もすみのえのまつにもゐます神あそび〔合〕五こくゑんまん民安ぜん〔合〕こくど成就のまつり事〔合〕げにおもしろきけふのにぎはひ。
*その他の情報 [#q968aa88]
*関連項目 [#s7cdadcc]
*タグ [#mf866d2e]
*分類番号 [#nff7172b]
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RIGHT:長唄 所縁の茶杓 歌詞