#author("2016-10-20T15:44:15+09:00","default:Tomoyuki Arase","Tomoyuki Arase")
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*題名 [#uf1963d0]
筑摩川(ちくまがわ)
*詞章 [#z698aeac]
**声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年) [#w8f588bc]
(杵屋林鷲述)

『夫れ木曽山の南面に、落合ふ水の筑摩川、頃しも秋の習にて、続く霖雨もやゝ晴て、雨後の川水弥まさり、名にし大井の満水も、かくやと思ふ川の面、矢よりも早き急流は、目ざましくも亦恐ろしき
『扨も我慢の大領が、臣下の諌小賢しと、水馬のためし魁の、名馬に策をあて給ふ、様子得たりと又助が、忍ぶ蘆原押分けて、立出る影もきらめきし、刃の光鋭くも、ざんぶと川へ入る間もなく
『君の勇気に劣らじと、警固の臣が馬面をそろへ、乗入る大河遠浅を、上手の方へ半町あまり、登るとすれば水勢の、力に押れ一同に、戻りては又大石の助によりて踏とゞまり
『渡る人馬も戦場の、修羅の巷に異ならず、危うかりける、勇ましかりける次第なり
*その他の情報 [#i4ca8fcf]
*関連項目 [#p851badd]
*タグ [#fbfe6104]
*分類番号 [#y3509d8f]
00-2310000-t2k3m1g1-0001
RIGHT:長唄 筑摩川 歌詞