#author("2016-09-21T15:37:31+09:00","default:Tomoyuki Arase","Tomoyuki Arase") #author("2016-11-03T10:38:34+09:00","default:Tomoyuki Arase","Tomoyuki Arase") #contents *題名 [#l1d3451c] *題名 [#k7c8a897] 蜘蛛拍子舞(くものひょうしまい) *本名題 [#mece0570] *本名題 [#x673abaf] 我背子恋相槌(わがせここいのあいづち) *詞章 [#s095af41] **声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年) [#u44e6611] *詞章 [#c44a8ce5] **声曲文芸研究会『声曲文芸叢書』第2編 長唄集(明治42年) [#u3e7dba1] (資料の題名『蜘蛛拍子舞』) (資料の題名読み「くもひょうしまい」) (桜田左交述) 〔本調子〕『夫れより代々の帝に至り、伝はる鍛冶の道広く、天国天の座しんそくが、太平地国の霊験に、治まる御世の神宝 『千早振にし昔より、恋に片輪の片思ひ、浮寐の鳥も寐覚して、氷にうつる剣刃は冴えた中ごとよい金性を、枕詞に真金吹く、きびの中山なか/\に、千束にあまる文ならで、とめて留木の移り香も、昨日の夢を袖だたみ、二人ぬる夜は帯といて、屏風にかけしさままゐる、二人がなかへ参らせ候の寐姿に、ひぞりながらも夜着きせて、宵の笑は暁の、涙の露の起き別れ 『謹上再拝/\、鞴は陰陽和合をかたどり五行五体をかための槌、文の直ぐやき武の乱れ、文武二通に二た柱 『サアちよつと姿を垣間見に、ひがきやすりはてんがいしげとし、 『扨薙刀は当麻の少将、こんわうまさえだ力王一王 『これ等は名に負ふやまと鍛冶 『利剣宝剣名作名物六百九十四振なり 『九十四ふりは九十九夜、或夜その夜の廓通ひ、色に乱れし業物と、名乗りて和泉の加賀四郎、扨又相模の新造五郎、新造五人ひきつれて、紋日物日は月参り 『月山もりふさくもがしら 『初ゆき平を眺めんと、猪牙で長船、四ツ手にのりむね 『よう/\三条宗親と 『客は女郎に寸延びて、余所で口舌をしまだの義祐 『座敷も新身の付焼刃 『文殊四郎のちゑかつて、内外の手前を兼光が、まだ居続けかさりとは長光、大ざけに青江の四郎が捻ぢ上戸 『ちよつと祐光一文字、腹立上戸仁王三郎 『相手に長門の左利き、左文字やかた/゛\よあいと石見の酒盛綱 『心やす綱 『友成が 『君万歳とぞ打たりけり 『うちおさまりし床の山、しめてねじめの一と節に 『さまに逢ふ夜は月影に〔合〕 『丸にいの字を結ひ綿に、重ね扇の比翼紋、離れぬ仲ぢやないかいな、さいなそんれもよう言ふた/\ 『さまと一と夜の契りさへ、笹龍胆に抱き柏*2、誰が睦言を菊蝶の、離れぬ仲ぢやないかいな、さいなそんれもよう言ふた/\、離れぬ仲のかこちごと 『不思議や火炎烈々と、空中に翩翻し、落ると思へば忽に、身はさゝ蟹のいと凄き、一人六臂の其の姿、朧が中に立ち迷う、我が背子に来べき宵なりさゝがにの蜘蛛振舞兼て知る、我が身の上ぞやる瀬なや、葛城山に年を経し世にも名をしる女郎蜘蛛 『尽きぬ怨の心のさびや、怨念力の張弓に射て落されん連理の枝 『辛恚邪慳の斧鉞、打ち立て/\しつてい/\、伐木とう/\/\ 『枝も梢も打ち切り/\ 『打ち折り/\打ち払ひ 『魔道に沈んで浮む瀬もなき我が眷属、長きやつことせんものと、又引き立つれば恐ろしや 『渦巻く炎漲る白波、にはの梢もさつさ/\、池の水音どう/\/\、天地かへつて逆のぼり、高天砕けて落つるを見れば、めう火盛んに燃え上り、電光激してはたゝ神、すさましかりける次第なり *その他の情報 [#c6a0a049] 天明元年(1781)11月初演 初世桜田治助作詞 初世杵屋佐吉作曲 初演時は大薩摩と長唄の掛合 *関連項目 [#n12a93dd] *タグ [#zeebbb57] *タグ [#m4846273] #蜘蛛 *分類番号 [#r5df827c] *分類番号 [#u8e7adbc] 00-2310000-k3m5n5h2-0001 データ入力日:2016/05/16 RIGHT:長唄 蜘蛛拍子舞 歌詞