手古舞(てこまい)
倭仮名七文字(やまとがないろのななもじ)
(目次・本文の題名『倭仮名七文字(手古舞)』)
(作者 狂言堂左交)
「紫の雲に秀でてよしといふその名むかしと十七回。
「おもかげばかりうつしゑや
「いはずと知れしお祭のなりもすつかりそこらぢう行とゞかせてこぶもなくこゝでは一つあそこではかしら/\とたてられて
「ごきげんじやのと町内の家主がたもゆふひかげ風もうれしくもどり道きいてくりや
「じたい去年の山がへり言ふは今さらすぎしあき
「はつのいちざのつれのうちおもしろそふなくちあいに
「すいたがいんぐわすかれたも心に二つはないわいなそのときあいつが口ぐせに
「おてがなるからてうしのかはりめとあがつて見たればお客が三人庄屋ぽん/\きつねけん
「とぼけたいろではないかいなア
「よい/\よいやな
「よい/\よいやな
「ヤレよいこへかけやエヽアヽ
「ヤアやんれひけ/\よいこゑしかけて
「ゑんやらさ
「やつとだきしめとこの中から小夜着ふとんをなんぐりかけなんでもこつちをひかしやんせ
「よい/\よいやな
「よいなかどしのこひさかいならちわと口舌はなんでもかんでもこんやもせい
「しのゝめのあけのかねごんとなるのでなかなをりすんました
「よい/\よいやな
「そふよがしめなかづな
「ゑんや/\これはあれはさのへエ
「エンヤルヨ
「げにもうへなき獅子王のばんぜいせんじう限りなくお江戸のめぐみぞありがたき。
#変化物 #祭礼物
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データ入力日:2016/06/03